「そんなにいきり立たせておいてどの口が言うっ!
い、いいか……おとなしくしてろオスカー!」
抑えられなくなったモノに気づいたのかケビンは強引に慰めようとしてきた。
全部オレが原因なのだろう、と
断ったにも関わらず私が気を使えば使うほど、ケビンはムキになってしまうらしく…とうとう押し切られてしまう。
ズボンを下ろされ勢いよく出された一物に驚いて最初は物怖じしていたが意を決したのか思い切り頬張る。
気性の激しいケビンの性質をから、噛まれたりきつく吸われるかと戦々恐々としていたが…
舌先で優しく這わし、熱い頬の内肉で柔らかく包み込み、丁寧にじんわりとこちらに快楽をもたらしてくれた。
想像したくはないが、男だったから初めてでも成せることなんだろうか……
そんなことを考えていると思わず萎えてしまいそうだが、尽くしてくれているケビンを傷つけてしまう気がして考えるのをはやめて身を委ねた。
淡々と快楽と思考をまどろみ巡らせつつも、ときには私から積極的に…
ケビン自身の状態のことを忘れてしまいながら果ててしまった。
「う゛ぇ…っ」
そこには色気の欠片もなく、苦しそうな表情を浮かべ
さらには私の放出したものを口から鼻からと垂らしてるケビンの姿がある。
「無理しなくてもいいのに…ケビン」
そういいながらも、必死な彼を目の当たりにしながら発散した満足に浸っている私はきっとひどい男なのだろう。
私を見たケビンは苦しいながらも、永遠の好敵手のお前なればこそと言いたげに
少し勝ち誇ったような顔をしていて、私のほの暗く灯される気持ちを楽にさせる。
友人だった男が”女”になったことに対して意識しすぎてしまうことで
屈託なく接し、無防備でいる彼に劣情を抱きながら思いを寄せているということに
動揺を隠せないでいる、以前なら彼が自分に迫れば迫るほどもっと冷静でいられたのに。